始祖鳥は鳥ではなかった

  • 2005/12/04(日) 09:49:16

始祖鳥、実は恐竜だった? ドイツの化石調査 始祖鳥が「鳥」の名を返上? 長く最古の鳥とされてきた始祖鳥が、実は鳥ではなく恐竜だった可能性が強まった。ドイツと米国のチームが保存状態のよい化石を調べたところ、脚の親指が恐竜と同じ前向きだった。従来は現代の鳥類と同じ後ろ向きと考えられており、鳥類に分類する最大の根拠とされていた。鳥類の出現時期などをめぐり、議論を呼びそうだ。2日付の米科学誌サイエンスに発表する。
 この化石はドイツの約1億5000万年前(ジュラ紀後期)の地層から見つかった10体目の始祖鳥。骨格の大部分が、羽毛や尾羽の痕跡などとともに残っており、従来の化石では不明確だった脚の構造が確認できた。
 研究チームが詳しく調べた結果、脚の親指はドロマエオサウルス類などの羽毛を持つ獣脚類恐竜と同様に前向きに伸びていた。さらに人さし指も獣脚類恐竜同様、上下に大きく動かせる構造と分かった。いずれも鳥類とは異なっている。
 始祖鳥は、最初の化石が見つかった19世紀以来の研究で、現在の鳥類の直系の祖先ではないものの、最も原始的な鳥類と位置付けられてきた。その最大の根拠の一つが脚の構造だったが、今回の研究でその根拠が崩れたことになる。
 始祖鳥が鳥類と認められなくなると、鳥類の起源は、中国で羽毛恐竜や原始的な鳥「孔子鳥」が見つかっている白亜紀前期(約1億3000万年前)まで約2000万年新しくなる可能性も出てきた。
 国立科学博物館の真鍋真主任研究官は「始祖鳥と恐竜の脚の構造に差がなかったとすれば、始祖鳥を恐竜に分類しても違和感はない。何が最初の鳥類とされるべきなのか、今後の研究が待たれる」といっている。

 従来から始祖鳥は鳥ではないとする説はあったわけだから、具体的な証拠でその説が証明されたに過ぎず、驚くには当たらない。元々骨格だけ見るとコンプソグナトゥスにそっくりだし、羽毛の印象が薄い化石はコンプソグナトゥスとされていたものもあったほどだから。
 始祖鳥は鳥に位置づけていたのは、羽毛の存在が大きい。だが、恐竜にも羽毛を持つものが多数存在したことが判明し、羽毛が鳥だけの特徴ではないことがわかった現在では、恐竜だと言われても全く違和感がない。

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