メイロン

  • 2005/04/13(水) 18:00:44

 中国では反日デモ(暴動)の嵐が吹き荒れている。中共政府によれば日本が正しい歴史認識をしないのが悪いという。正しい歴史とはなんだろうか。正史として残るのは征服者の歴史である。勝ったものの歴史が正しいものになるのだ。批判されることは覚悟して書くが、もし日本が太平洋戦争に勝利していれば、日本の歴史が正しい歴史になったはずなのだ。歴史とはそういうものなのだ。
 日本が歴史を歪曲していると極東3国はいうが、彼らの歴史教科書も似たり寄ったりなのだ。自分の国に都合の悪いことは書かれていない。たとえば、中国では孫文が日本に亡命して日本人の協力を得て、清王朝を倒して中華民国を建国したことは書かれない。魯迅が日本に留学したときに生涯の師と仰ぐ「藤野先生」と出会ったことはスルーだし、明再興のために戦った鄭成功は日本人と中国人とのハーフであることはひた隠しにされる。世界の中心たる(これを中華思想と呼ぶ)偉人たちが日本の援助を受けたり、日本人を尊敬していたり、日本人の血が混じっていたりするのは許されないのだ。
 今、科博で「恐竜博2005」が開催されている。いつもなら見に行くところだが、今回は巡回展なので愛知万博のサポートイベントとして名古屋でも開催されるので、今のところ未見である。今回の目玉はもちろんT-rex Sueの骨格レプリカなわけだが、それ以外に、結構注目されているものに、メイロンと呼ばれるトロオドン科の恐竜がある。
 この恐竜世界で初めて鳥のように眠った形で発見されたものだという触れ込みだったが、もう10年も前にやはり中国の内モンゴル自治区でシノルニトイデスという同じトロオドン科の恐竜が同じような姿勢で発見されているのだ。この化石は1994年に大阪で開催された「世界最大の恐竜博」で展示されたので、実物を見ているのだが、まだ羽毛の痕跡のある化石が発見されていない頃なので、その鳥のように眠る姿を見て、恐竜と鳥との類縁関係は否定できないことを再確認したものだった。
 ところが、今年になってのメイロンの発表である。関係者はシノニトイデスのことを知らないで、世界初のと発表したのだろうか。おそらくそうではないだろう。シノニトイデスを発見したプロジェクトはカナダのエクステラ財団が好演したカナダと中国の共同プロジェクトだった。当然カナダが主導権を握って行ったプロジェクトだったのだ。そこで中華思想の発動である。世界の中心で世界でもっとも優秀な中国人に先駆けて重要な化石を発見することなど許されることではないのだ。そこでシノニトイデスの存在はスルーされ、メイロンが世界で初めてということになったと想像できる。
 歴史に限らず、中国と言う国は事実を歪曲してしまうのだ。

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