あはは、買ってしまった デイノスクスが恐竜ってどこの世界の話

  • 2008/07/26(土) 11:17:54

恐竜は哺乳類だった!―くつがえる科学の定説 (5次元文庫 あ 1-3)恐竜は哺乳類だった!―くつがえる科学の定説 (5次元文庫 あ 1-3)
(2008/07/08)
飛鳥 昭雄

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 我慢出来ずに買ってしまいました。今まえがきを読んだだけですが、すでに突っ込みどころが満載。ローバート・バッカーが竜脚類の骨盤から胎児の化石を発見したとあるが、そんな事実はありません。バッカーは竜脚類の骨盤が広いことから胎生説を提唱しただけです。秘密組織(モルモン教)からの極秘情報のリークでもあったというのでしょうか。昔の漫画ではバッカーのことをパッカーと書いていました(笑)
 デイノスクスが恐竜に分類されているなんてどこの世界の話なんでしょうか。デイノスクスは紛うことなくワニですね。ひょっとしたらデイノニクスと勘違いしているのか。デイノスクスは「恐ろしいワニ」でデイノニクスは「恐ろしい鉤爪」で全く違うものですが。
 イノストランケビアを哺乳類型爬虫類などというわけがわからない分類といっていますが、イノストランケビアはペルム紀後期にロシアに棲息した獣弓類で恐竜とは全く違う系統のもので、哺乳類の先祖にあたるものです。わけの分からないのは自分のほうだろうと突っ込みたくなります。まあ、哺乳類型爬虫類(獣弓類)というのを認めてしまうと「恐竜は哺乳類だった」という主張はハナから成り立たなくなりますから、獣弓類なんか認めたくないのでしょうけれど。
 恐竜が4500年前に滅んだ証拠が、いつまでも「アカンバロの恐竜土偶」や「パラクシー川の足跡」では寂しいね。秘密組織とやらは、我々が参るような決定的な証拠を出せばいいのにね。
翼竜の卵が発見されていないなんて嘘をついてはいけません。孵化寸前の胚が入った卵の化石が、朝日新聞の主催で全国を巡回している「翼竜展」で展示されています。自分が無知なだけなのに。古生物学に興味がある人間なら誰でも知っていることなのに、「恐竜」というタイトルがついた書籍を何冊も上梓している人が知らないなんてねえ。笑えますね。アカデミズムの捏造とでもいうのでしょうかね。
ステゴサウルスは間違ってもT-rexに体当たりで攻撃できません。生きていた時代が違いますから。剣竜はなぜかジュラ紀で滅んでいるのです。インドで見つかったドラビドサウルスが白亜紀唯一の剣竜といわれていましたが、鎧竜と首長竜のキメラだったことがわかって無効になりました。アロサウルスの化石についていた傷とステゴサウルスのスパイクが合ったということはありましたが。
ステゴサウルスとT-rexが闘うということは、源義経と織田信長が合戦をやるようなもの。タイムマシンか何かで時空を越えなければ実現できないこと。ステゴサウルスは時空を越えるすべを知っていたのだろうか。
お薦め恐竜本などにこの本が出てますけど、けっしてお薦めなんかしていないです。恐竜本は正しいものを読みましょうね。
 入門用としては各社から出ている子供向け恐竜図鑑がお薦めですね。子供向けだけに説明がわかりやすいですし、絵も綺麗ですし。子供向け図鑑を一冊熟読すれば、この本に書かれてあることいかに出鱈目なのかわかると思います。
 最近は、と学会の人たちもこの著者を相手にしていないようです。だっていつも内容が同じで突っ込んでも面白くないからです。
 
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