テリジノサウルス

  • 2005/05/05(木) 11:22:08

恐竜化石:肉食から草食へ進化途中の新種 米ユタで発見
 米ユタ州の白亜紀前期(約1億2500万年前)の地層から、新種の恐竜化石が見つかり、米ユタ地質学調査所などの研究チームが5日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。テリジノサウルス類の仲間で、歯や骨盤の特徴から草食性だった可能性が高く、研究チームは「テリジノサウルス類は肉食恐竜とされてきたが、この新種恐竜は肉食から草食へ進化する途中の存在だったようだ」と分析している。
 研究チームは、頭骨、骨盤、大たい骨など全身の9割の化石を発掘した。全長は約4メートル、体高は約1.4メートルあり、比較的大型だった。上下の歯は木の葉のような形をしており、植物をすりつぶすのに適した形だった。骨盤が幅広く、植物の消化を促進する長い腸を持っていた可能性が高いという。また、2足歩行で、足にはテリジノサウルスの特徴である鋭く長いカギづめがあったが、足自体は太くて短く、餌を捕らえるため機敏な動きをしていたとみられる肉食恐竜とは異なっていた。
 テリジノサウルス類は中国、日本などアジアで白亜紀後期(約9500万~6500万年前)に繁栄した。大きな体とたくましい手足を持つため、鳥類に近い羽毛を持つ肉食恐竜から枝分かれし、別の進化をたどった恐竜と考えられてきた。だが、何を食べているかなどの生態は謎だった。
 真鍋真・国立科学博物館主任研究官は「今回の化石は、テリジノサウルス類の最も原始的な種とされてきた中国の恐竜と同時代の地層から見つかっており、テリジノサウルス類の起源や進化について見直す必要が出てきた」と話している。

 テリジノサウルスは長さ2.4m、爪の長さだけで70cmにもなる腕の化石で知られ、謎の恐竜とされ、いろいろな復元が試みられた恐竜です。その後、セグノサウルス(一時期、鳥盤目、竜盤目の中間のような骨盤の構造を持つため、セグノサウルス目という目が提唱されたことがある)の仲間であることがわかりました。一応、草食であろうと言われていましたが、今回の化石で確認されたわけです。
 以前は、鳥盤目と竜盤目は違う生物から進化したのではと言う説が唱えられたことがありましたが、現在では竜盤目が適応していったとする説が主流になっています。とするとテリジノサウルス類は遅れてきた鳥盤目ということになるのでしょうか。それとも、竜盤目が鳥盤目に進化する過程のものが進化せずに残存していたものなのでしょうか。ますます興味は尽きないところです。

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